カリウム【余分な塩分を体外に追い出す栄養素】
■カリウム 血圧を正常に保つ働きをする■
カリウムは生命維持に欠かせないミネラルです。
必須栄養素のひとつで、体内の余分なナトリウム(塩分)を体外に排泄します。
カリウムは、ナトリウムを体に貯めようとするレニンの活性を抑えることで、ナトリウムの排出を促すのです。
高血圧の人なら、多めに摂取することで血圧を下げる働きをします。ほかにも心臓や腸の筋肉の働きを正常に保つ、腎臓の老廃物の排泄を促す、手足の筋肉の動きを正常に保ちます。
カリウムには末梢血管を拡張させる働きがあるため、血液の流れがスムーズになります。さらに血圧を下げる酵素を増やし、血圧上昇のホルモンを抑える相乗効果もあります。
ゆえに食生活改善において、塩分の制限とカリウム摂取は両輪の関係にあります。
研究でもカリウムの多い食事をとると、血圧が下がることが報告されています。また腎臓のナトリウムの排泄も促します。
天然の降圧薬と呼ばれるカリウム。
高血圧を予防するのであれば、1日3500mgのカリウムの摂取が推奨されています。
■調理の注意点■
カリウムは野菜、果物に多く含まれています。しかし、加熱に弱く水溶性で、水に溶けだしやすいため調理には気をつけましょう。
スープで丸ごと食べる。またはサラダのように生で食べると、カリウムをむだなく摂ることができます。
なお腎臓病の人は、カリウムの過剰摂取が高カリウム血症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
■カリウムが豊富な食品■
・ほうれんそう
・春菊
・トマト
・納豆
・牛乳
・ひじき
があります。
果物には食物繊維のほか、果糖が多く含まれています。
食べ過ぎは肥満につながるため、できればカリウムは野菜からの摂取を心がけましょう。
自分で短期間に血圧を下げる方法(DVD)がこちらにあります。