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食物繊維【ナトリウムを体外に排出する】

 

 

■食物繊維■

 

食物繊維は、消化できない食品成分です。消化器官で吸収されません。

 

食物繊維は、腸を通るときに腸内から有害な物質をかきだし、一緒に排出します。

 

さらに、食物繊維は動脈硬化の促進因子であるコレステロールも低下させます。食物繊維を摂ることで、体内でのコレステロールの消費を増やし、余分なコレステロールを減らします。

 

食物繊維には、水に溶けるものと水に溶けないものがあります。

 

水に溶ける食物繊維はナトリウムを排出します。水に溶けない食物繊維もナトリウムを吸着し、便として体外に排出させます。

 

便通を整え、便秘防止効果もあるので、排便時にいきむことによる血圧の急上昇を防ぎます。

 

・食物繊維が豊富に含まれている食品

 

かぼちゃ、干ししいたけ、ごぼう、ブロッコリー、ゆでたけのこ、納豆、干し柿、柿、干しあんず、など。

 

 

■ルチン■

 

そばやトマトに含まれているルチンは、ビタミンPの一種。血圧降下作用もあります。

 

毛細血管を強化する働きがあります。弾力がなくなり、破れやすくなった血管をもとに戻します。

 

なおルチンは水溶性なので、そば湯も飲むようにしましょう。いちご、みかんなどビタミンCが豊富な食物と摂ると、より効果的です。

 

 

■EPA、DHA■

 

EPA、DHAのどちらも青背の魚に多く含まれる成分です。

 

EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにして血栓を防ぐ働きがあります。

 

そのうえ中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やします。

 

うなぎ、きんき、鮭、さんま、すじこ、まいわしなどに含まれています。

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、血管壁の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らします。血管壁の細胞をやわらかくすることで血流も改善します。

 

えごま油、くるみに多く含まれるα-リノレン酸も、体内でDHA、EPAに変わります。

 

 

■注意点■

 

青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸は、摂りすぎると血栓につながります。バランスよく摂取しましょう。

 

>>>コレステロール、飽和脂肪酸

 

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