高血圧の対策ナビ

高血圧の最新情報(2016年)

 

ここでは高血圧の最新情報をお知らせします。

 

 

 

【降圧剤を飲んだほうがいい世界の基準は180ミリ以上】

 

ハリソン内科学には、降圧剤を飲んだほうがいい世界基準が記載されています。

 

それによれば

 

最大血圧180mmHg以上
最小血圧110mmHg以下

 

となっています。

 

しかし、日本では2008年から最大血圧140mmHg以上が受診基準とされ、140mmHgを超えただけで降圧剤を勧められる場合があります。

 

また降圧剤を飲んでも生存率が伸びるわけではないとのこと。

 

 

 

【少量のチョコレートで血圧も改善。カカオポリフェノールの効果】

 

抗酸化作用があるとされるポリフェノール。

 

チョコレートに含まれるカカオポリフェノール。とくにダークチョコには、ポリフェノールが100グラムあたり約3000ミリグラムも含まれています。なんと赤ワインの10倍程度。

 

ドイツの研究では、ダークチョコを食べたグループは最大血圧が平均2.9ミリHg低下しました。国内の研究でも同様の結果がでています。

 

カカオポリフェノールは血圧、血流や血管の状態の改善につながります。ただし、1日6グラム〜25グラムの少量・適量で摂取しましょう。食べ過ぎないよう注意が必要です。

 

(2016/12/08 静岡新聞より)

 

 

 

【脳の血栓をレーザーで溶かすシステムの治験が開始】

 

浜松ホトニクスと浜松医科大学、浜松医療センターは、脳梗塞をひきおこす血栓をレーザーで溶かすシステムの治験を始めると発表しました。

 

治験で使うレーザー光は、血栓を溶かす作用があるが、血管にはほとんど吸収されず血管を傷つける恐れも低く。

 

早ければ2019年度にも認可を受け、新たな治療法としての普及を目指します。

 

(2016/11/29 日本経済新聞より)

 

 

 

【動脈硬化のリスクを下げる果物】

 

健康な血管は、弾力性や伸縮性があります。血管がしなやかであれば、血液はスムーズに流れます。しかし動脈硬化になると、血管は弾力性がなくなり、破れやすくなります。

 

動脈硬化を防ぐためには

 

・飽和脂肪酸を多く含む食品を控える
・血管を強くする果物を摂取する

 

ことが大切です。

 

果物には、酸化抑制作用のあるビタミンC、カロテノイド、ポリフェノールが多く含まれています。

 

また葉酸やビタミンB6が欠乏すると、ホモシステインができます。過剰なホモシステインは、肝臓から血液に流れ出ます。結果的に、動脈硬化を促進させます。

 

>>動脈硬化のリスクを下げる果物

 

・葉酸(イチゴ、マンゴー、栗、オウトウ、スモモ、キウイ)
・ビタミンB6(バナナ、栗、マンゴー、キウイ、メロン)
・水溶性食物繊維(梅、アボカド、アンズ、桃、イチゴ、イチジク、キウイ)

 

すべてを含んでいるのはキウイフルーツです。

 

 

 

【所得の低い国で高血圧が増加。診断や治療が遅れる】

 

米サーキュレーション誌によれば、世界の高血圧人口の変化は低所得国で増え、2010年時点で「3/4がこれらの国に集中している」との分析を米研究チームがまとめ発表しました。

 

患者数は高所得国で減少傾向にありますが、一方で低所得国では数の増加に加え、診断や治療の遅れが重なり、今後さらに格差が拡大することが懸念されます。

 

2010年、世界の高血圧人口は13億9000万人。そのうち低所得国が10億4000万人を占めています。

 

(2016/09/06  静岡新聞より)

 

 

 

【日本人の減塩、進まず】

 

塩分の摂りすぎは、高血圧の原因になります。日本人の減塩はさほど進んでいないことが、東京大学の教授の調査で判明しました。

 

働き盛りの20〜50代では、ラーメンやカレーライスといった、食器ひとつですむ食事の頻度が塩の摂りすぎに関係していました。一方、60歳以上では、煮物や漬物の皿数・種類が塩分の摂りすぎに関係しています。

 

新潟県は、塩の取りすぎにつながる10の食習慣をパンフレットに載せて栄養教育に活用しています。

 

>>塩分取りすぎにつながる10の食習慣

 

・食事は満腹になるまで
・主食を一度に二つ以上食べる
・丼物、カレー、麺類を週に3回以上食べている
・煮物を1日4皿以上
・漬物を1日に2種類以上
・魚卵を1日1回以上
・麺類の汁を1/3以上飲む
・濃い味付けを好んで食べる
・週に2回以上、外食する
・毎日、お酒を飲む

 

(2016/08/31 静岡新聞より)

 

 

 

>>>高血圧の最新情報(2017年)

 

 

 

自分で短期間に血圧を下げる方法(DVD)がこちらにあります。