健康診断ではわからない夜間リスクと早朝リスク。そして職場リスク。
■高血圧の夜間リスクと早朝リスク■
『会社の健康診断で血圧が正常だったから安心だ!』
ほんとうにそうでしょうか。健康診断で測定されるのは昼間。しかも起床してから数時間経過してからです。
その数値だけでは、寝ているとき(睡眠時)や起床直後の血圧の変動はわかりません。
つまり、健康診断でとくに注意をされなかったから「安心」ではないのです。
■夜間リスク■
就寝中に血圧があがることを夜間リスクと呼びます。
夜間リスクになりがちな人の特徴は、睡眠不足と生活リズムが乱れていること。そもそも人間は昼間活動し、夜は休むようにできています。だから血圧も夜に下がるのです。
アメリカの研究では睡眠時間が5時間以下になると、高血圧発症の可能性が高まると報告しています。
夜遅くまで活動し、十分な睡眠をとれていないと夜間の血圧が下がりにくくなります。
夜間リスクの人は、脳や心臓の病気にかかるリスクが高くなります。
■早朝リスク■
早朝には誰でも血圧が上がります。早朝リスクはその数値が高かったり、急激な上がり方をします。脳・心血管疾患の発症リスクが高まります。
過去に高血圧を指摘されたことがある人は、とくに注意してください。朝型の生活をしていると早朝リスクを高める場合があります。
■夜間リスク、早朝リスクはどう調べる?■
早朝リスクは、家庭用血圧計で起床直後に測定すれば、ある程度わかります。
夜間リスクは、医療機関で二十四時間測定を受けるのがベストです。家庭で測定したければ、睡眠中も測定できる高性能な家庭用血圧計を使いましょう。
■職場リスク■
職場に行くと血圧が高くなる人もいます。
自分で短期間に血圧を下げる方法(DVD)がこちらにあります。