血管を強くする方法
【血管を強くする必要性】
血液がドロドロの状態になると血管が詰まったり、血管が傷んで老朽化します。
「だから血管に流れる血液をサラサラにしましょう!」
よく耳にする言葉です。
では血液をサラサラにすれば血管病(心疾患や脳血管疾患)は起きないのでしょうか。
いいえ、結論からいえば血液をサラサラにしただけで血管病は防げません。
なぜなら血管も他の臓器と同じように年を取れば衰えるから。不健康な生活を続けていれば、その衰えはさらに加速します。
血管を水道管にたとえると、内部はサビサビ、いつ破裂してもおかしくない状態です。蛇口をひねったら、サラサラだけど茶色い水がでてきました。あなたはその水を飲めますか。
つまり血液をサラサラにすると同時に、血管を強くする必要があります。
【血管が詰まる原因】
血管が詰まる原因として
・血液がドロドロの状態
・血管が狭くなる動脈硬化
・血管の内側にできるプラーク(こぶ)
があります。
プラークは血管の内側に隙間ができて、そこに悪玉コレステロールが入りこんでたまります。
日本人の死因の心疾患と脳血管疾患は血管が破裂したり、詰まることでおこる血管病。日本人の4人に1人は血管病でなくなっています。
【食生活で血管力を高めよう】
血管の老朽化とドロドロの血液が血管病の原因でした。血管力を高めるには食生活の改善が一番です。
3つの血管力を高める3つの方法があります。
・血圧上昇を招き、血管を弱らせる塩分を減らす
・サバやサケなどの良質なたんぱく質を摂取する
・抗酸化力のある食品を摂る
>>減塩
血圧の高くなる原因のひとつに塩分の摂りすぎがあります。塩分が血液に入ると、それを薄めようと総血液量が増えて血圧があがります。
>>良質なたんぱく質を摂取する
たんぱく質は臓器、皮膚、血液、筋肉などを作る成分。たんぱく質が欠けると疲れやすくなったり、免疫力が落ちたりします。
>>抗酸化力のある食品たち
たとえばサバ缶。良質なたんぱく質、EPA・DHA、ビタミンB2、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富に含んでいます。
強力な抗酸化力があるのはサケ缶。アスタキサンチンはビタミンEの数百倍といわれています。
魚介類を缶詰にすると、鮮魚よりも栄養価が劣ると勘違いする人がいます。缶詰にしてもたんぱく質の栄養価は変わりません。EPA、DHAも鮮魚と同じです。
【生活習慣病も予防できる食生活】
高血圧、糖尿病、脂質異常症などは血管を弱らせ、血の流れを悪くする原因です。
つまり、血管を強くする、血液をサラサラにする食事は生活習慣病の予防にもなるのです。