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なぜ塩分量の制限をするのか

 

 

■なぜ塩分量の制限をするのか■

 

まず減塩の結果からお伝えしましょう。

 

臨床試験のデータによれば、1グラムの減塩で血圧がおよそ1mmHg下がる効果が期待できます。

 

日本人は、世界でもとくに食塩摂取量が多い国民です。

 

日本人の1日あたりの食塩摂取量は約10.2グラム。欧米人の平均が8グラム前後を上回っています。

 

日本高血圧学会では、高血圧の人の塩分摂取量を1日6グラム未満と推奨しています。

 

食塩は塩化ナトリウムです。とうぜん塩分を摂ると、体内のナトリウムの濃度が高くなります。

 

ナトリウムは食べ物の消化吸収や細胞活性を助ける重要な成分。体内の水分量を調節するなど、生命維持に欠かせない役割もあります。

 

しかし、ナトリウムを過剰に摂取すると、ナトリウムの濃度を一定に保とうとする腎臓の働きで水分(血液)量を増やします。その結果、血液量が増え、血管に高い圧力がかかるのです。

 

またナトリウムは交感神経を刺激して、末梢血管を収縮させたり、血圧を上げるホルモンを分泌させます。

 

さらにナトリウムは、水分とともに血管壁に入り込み、血管壁をむくませます。むくんだ血管は血液が流れにくくなるため、血圧も高くなります。

 

通常、一時的に血圧が上がっても、余分なナトリウムと水分は腎臓から尿として排出されるため、血圧は元に戻ります。

 

しかし、日常的に塩分をとりすぎていたり、腎臓の機能が低下していると排泄しきれなくなり、血液中にたまり、高血圧になるのです。

 

>>>塩分の多い食品を知ろう

 

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